★名入れギフト綿の実工房≪サンドブラスト(サンド彫刻)について★ |
サンドブラスト(サンド彫刻)について |
■サンドブラストによるエッチング |
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サンドブラストとは圧縮空気で細かい砂(研磨材)を吹きつけてガラスなどの表面を削る技法です。 ガラスだけではなく、金属のさび落しや表面処理などにも使われます。 エッチングとは表面彫刻のことで、銅板版画の原版製作がエッチングの言葉でよく知られています。 方法としては引っかく、酸や薬品による腐食、サンドブラストなどがあります。 ガラスのエッチングでも同じように各技法があります。 ダイヤモンド・ポイント・ペンで引っかくグラスリッツエンは手間のかかる技法で芸術や趣味の分野で使われています。 商業ベースに乗った方法は酸による腐食とサンドブラストですが、腐食法は酸の廃液処理の問題があり、設備を整えた 比較的大規模生産向きです。小ロット生産のエッチングにはサンドブラストが中心に活用されています。 また、サンドブラストによるエッチングでは下記「彫り方のいろいろ」で述べるように変化に富んだ彫刻ができるという 特長があり、ガラス工芸の一分野をなしています。 |
■サンドブラスト・エッチングの製作手順 |
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マスクの貼り付け | 養生 | 彫刻作業 | 仕上げ | 着色・塗装 |
アルコール等でガラス 素材の表面の汚れや油 分を落とし、その上に マスクを貼り付ける。 |
マスク面以外の露出部 分に保護用のカバーを かけて、彫刻部以外を 全て覆う。このとき、 わずかでもカバーに隙 間があるとガラスに傷 がついてしまうので全 体を確実にカバーする 必要がある。 |
ノズルで圧縮空気ととも に研磨材を吹きつけて彫 刻をする。このとき研磨 材が周囲に飛び散らない ようにのぞき窓のついた 箱の中で作業を行う。 |
マスク、養生をはがす。 マスク貼り付け用の糊や 付着した研磨材を洗い流 す。乾燥させて出来上が り。 |
必要に応じて。 コーティング剤の塗布、 着色などを行う。この工 程はマスクや養生をはが す前に行うことで彫刻部 以外に塗料のかかること を防ぐことができる。 |
■マスクについて | ガラスを保護するシートのことで、彫刻したい部分にだけ窓をあけ、その他の部分をカバーします。 マスク材料としては吹き付ける研磨材の衝撃を吸収して、ガラス表面に傷を付けない軟質樹脂やゴム のシートが一般的に使われます。 彫刻内容や目的によって、アートナイフなどを使い手作業でくりぬきする場合と製版方式で仕上げる 場合があります。 |
上記のような作業でガラスのエッチングができあがるのですが、 マスクや養生がかぶったままでの彫刻作業中はエッチングの仕上がり具合がわかりにくいものです。 マスクや養生をはがしてはじめてプラスティングの不足や過剰、養生もれの傷に気づくことが多く、 このあたりは経験と勘がものをいう部分となります。 また、プラスティングの中にマスクの一部が浮き上がったり、吹き飛んだりするとそこに砂があたり作品を駄目にしてしまいます。 砂の散った作業台にガラスがこすれても傷がついてしまいますので注意が必要です。 |
■サンドブラスト・エッチングの彫刻形状 |
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基本的にサンドブラストでエッチングしたガラスの彫刻部分の断面は右図A のようになります。 研磨材を部分的に集中して当てることで、右図Bのような「なだらかなくぼ み」を作ることは可能ですが、谷の部分がV字に切り立った形(右図C)に 彫刻することはできません。 丸い凸や凹、角ばった凸は可能ですが角ばった凹はできません。この基本的 な特性を生かしながら様々な彫り方を展開することで、美しいガラス彫刻が 生まれます。 |
![]() A サンドブラスト・エッチングの 断面形状 ![]() B なだらかなくぼみは作れる |
![]() C V字状の穴は作れない |
通常、深くデザイン彫刻をしたガラスは非彫刻面が鑑賞面です。 (注1)右図で言えば下側から見る形になり、透明なガラスを通して彫刻 部分を見ることになります。 彫刻した部分はスリガラス状に白っぽくなり、それが飛び出して(浮き出 て)見えます。一般の彫刻物とは異なり、削り込んだ空間がオブジェクト を形成しているといえます。 |
注1. ワインボトルなどは内側に彫刻できませんので 彫刻面が鑑賞面になります。 光沢のあるガラス面と彫刻肌とのコントラスト や彫りこんだ立体感が楽しめます。 |
■彫り方いろいろ |
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【彫刻面の違いとして】 表彫り・裏彫り 【彫刻する深さから】 浅彫り・深彫り 【彫刻形態から】 平彫り・二段彫り・段彫り |
などのバリエーションがあります。 さらに、これらを組み合わせることで色々な表情が 得られます。 |
彫刻面 |
表彫り | ガラスの鑑賞面(表側)に彫刻するのを表彫りといい、乳白色のスリガラス状に見えます。 視覚的には平板な感じですが、鏡に表彫りした場合には彫刻面が鏡面(ガラスの裏側)で 反射した光にも照らされてさらに白く浮かび上がります。 |
裏彫り | 鑑賞面と反対側(裏面)に彫刻したもの。裏彫りで深く彫刻すると、彫刻 部分の周囲(彫刻の無い部分との境目)が光を拾って輝きます。光の屈折 によって生まれる効果で、ガラス彫刻の最大の魅力はこの輝きであるとい えます。 また、鏡の裏彫りでは銀メッキの層を削り取ってしまうので、彫刻部分は スリガラスの状態になります。(彫刻部分は鏡では無くなります) |
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彫刻の深さ |
浅彫り | 彫刻の深さに対する基準として絶対的なものはありませんが、店では彫刻の無いところの 段差としての爪がちょっとひっかかる程度(0.2mm位?)までを浅彫りとしています。 強度的に見て板厚が薄い場合は浅彫りで留めた方が良いでしょう。 タンブラーやワイングラスなどのグラス類は通常、浅彫りの表彫り(基本的に内側への彫 刻が困難であり、また飲食物と接触する部分に凸凹があるのは好ましくないためとなります。 |
深彫り | 裏彫りした場合に上で述べた輝きの効果が生まれる深さでの彫刻。通常0.5mm程度の段差 があれば、はっきりと輝きがでてきます。ただし、細かい絵柄や文字をあまり深堀りする とえぐれたような感じになり、美的効果としてマイナスになることもあります。 |
彫刻の形態 |
平彫り | 彫刻部分全体を平均的な深さで彫刻したもので、最も基本的な彫り方です。 浅彫りの場合はスリ加工と言うこともあります。 平彫り向きの絵柄の原稿としては、白い紙に黒いサインペンで描いた絵だといえます。 基本的に彫るか彫らないかの世界なので、グレーなどの中間色を表現することはできません。 |
二段彫り | 深彫り部分と浅彫り部分を組み合わせて絵柄を表現 します。花柄で例えると、花びらの輪郭を深彫りし 花びらの中を浅彫りします。平彫りの場合のように 隣の花びらとの間を透明な線(彫らない線)で区切 ることなく花を表現できます。 彫刻手順としては、輪郭部分を深彫りした後に輪郭 の中のマスクをはがして浅彫りするため、やや手間 がかかります。 |
![]() ガラスの断面(赤色の部分が彫刻部) |
段彫り | ガラス彫刻の最高峰といえる技法です。断面がノコギリの刃のような形に彫刻することで 立体感を表現します。製版で作るマスクではできない彫刻方法です。 アートナイフなどを使って手作業でカットしたマスクの一面、一面をめくりながら彫刻し ます。格段に手間のかかる彫刻方法ですが、平彫りや二段彫りでは表現できない美しさが あります。 彫刻手順を花の彫刻を例にとって説明します。 マスクに絵柄の輪郭に沿って切り込みを入れます。絵柄の中で一番手前に見える花びら部 分のマスクをめくり、隣の花びらとの境目を中心に彫ります。 |
次に、手前から見て二番目の花びらをめく って先ほどと同じように彫ります。この時 先に彫った花びらとの境目付近は軽く彫ら ないと一番目の花びらとの区切りが無くな ってしまうので注意が必要です。このよう にして順次一面一面を彫り進めて完成させ ます。 |
![]() ガラスの断面(赤色の部分が彫刻部) |
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ラッピングはお客様と相談しながら決めていきます。赤色・紺色・緑色・ワインカラー・和紙(白)は常備しています(無料)。 リボンはギフトの用途・男女・年代層などを考え決めています。リボンの結び目の小花もギフトごとに異なります。 |
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